こんにちは、紫運です。
今日はちょっと変わった切り口からお話を始めてみようと思います。
私は子供のころからエビが大好きでした。
だからこそ、「エビで鯛を釣る」ということわざを初めて聞いたとき、なんだかしっくりこなかったんです。
「エビってすごくおいしいし、立派な食材じゃない?」
「それを餌にするなんて、むしろ損してる側なんじゃ…?」
――そんなふうに思っていたんですね。
当時は、価値の大小を“自分の好み”で測っていたんでしょう。
やがて大人になると、「エビで鯛を釣る」は
“少ない労力で大きな成果を得る”という意味だと知りました。
なるほどと納得した反面、今でもどこかモヤモヤしています。
だって、回転寿司で見ても、エビの方が高いことってありますよね?(笑)
さて、そんなエビ話から少し現実の話に移ります。
最近、とある場所で**“釣り人”たちに出会いました。**
彼らが差し出してきた“エビ”、つまり情報や提案を目の前にして、
私はしばし静かに眺めておりました。
でも――どうにもこうにも、そのエビに艶がない。
ぷりぷり感も、香ばしさもなく、心に響く何かがない。
せめてもう少し、丁寧に殻を剥いて、
おいしく盛りつけられていたら……
私の心もちょっとは動いたかもしれません。
けれど、それすらなかった。
まあ、そういうこともあるものです。
この体験を“商売”の視点から考えると、なかなか深いものがあります。
たとえば、私は占いを仕事にしています。
お客様の情報をもとに、いくつもの命盤や読み筋を並べて、
「一番しっくりくる」解釈を探しながら、推敲していきます。
これは、読み取りの精度の検証でもあり、
たとえば生まれ時間の違いによって結果がずれていた場合など、
しっかり確認できるよう、幅を持った思考を常に意識しているのです。
そうして仕上げた原稿は、本当は1万字近くあることもあります。
でも、お客様が受け取りやすいように、
スタッフさんと一緒に泣く泣く**2000字くらいまで“蒸し直す”**のです。
それでも言われることがあります。
「紫運さん、エビで鯛を釣ってるね」
……そのとき、私はこう答えたいのです。
「はい。最高のエビを使ってますから。
でも、ただの素材勝負じゃなくて、蒸しの加減も、盛りつけも、
ぜんぶ、ちゃんと心を込めてます。」
🍤今日の格言
エビで鯛を釣るにも、エビの品質は大事です。
どんなに仕組みを整えても、どんなに話し上手でも、
提供する“エビ”が頼りなければ、鯛はそっと泳ぎ去ります。
せめて、自分が信じられるエビを差し出したい。
鯛が釣れるかどうかは、その先の話として――ね。
🧂あとがき(紫運より)
今回のお話は、実際にあった“とあるご縁未遂”をきっかけに書きました。
内容の詳細については、ここではあえて触れていません。
もし気になる方は……ええ、直接紫運までご連絡くださいませ。(笑)
それではまた、ちょっぴり毒味の効いたお話でお会いしましょう。